はじめに
株取引を始めようとすると、まずぶつかるのが「専門用語の壁」ではないでしょうか?
ニュースや解説記事を読んでも、「PER?PBR?何それ?」となってしまい、なかなか頭に入ってこない…そんな経験、ありませんか?
この記事では、趣味で株取引をしている筆者が、株初心者が「これだけは覚えておきたい!」と思う、特によく使われる専門用語を10個厳選し、分かりやすく解説します。難しい計算式は抜きにして、それぞれの用語が「何を意味するのか」「なぜ重要なのか」に焦点を当てて説明しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
1. 株価(かぶか)
株価とは、株式市場で取引されている個々の株式の値段のことです。企業の価値や将来性、市場の需給バランスなど、様々な要因によって日々変動しています。
例えば、ある会社の株が1株1,000円で取引されていれば、その会社の株価は1,000円ということです。
2. 銘柄(めいがら)
銘柄とは、取引される個々の株式のことを指します。一般的には、企業名で呼ばれることが多いです。
例えば、「トヨタ自動車の株」「ソニーの株」といった場合、それぞれが「銘柄」にあたります。
3. PER(ピーイーアール:株価収益率)
PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)は、株価が1株あたりの純利益の何倍になっているかを示す指標です。
PER = 株価 ÷ 1株あたりの純利益
この数字を見ることで、その株が「割安なのか、それとも割高なのか」を判断する目安の一つになります。一般的に、PERが低いほど割安と判断されることが多いです。
4. PBR(ピービーアール:株価純資産倍率)
PBR(Price Book-value Ratio:株価純資産倍率)は、株価が1株あたりの純資産の何倍になっているかを示す指標です。
PBR = 株価 ÷ 1株あたりの純資産
この数字を見ることで、「企業の資産価値に対して、株価が適正かどうか」を判断する目安になります。PBRが1倍を下回る場合、企業の解散価値よりも株価が低いとされ、割安と判断されることがあります。
5. 配当利回り(はいとうりまわり)
配当利回りとは、株価に対して、年間でどれくらいの配当金がもらえるかを示す割合です。
配当利回り = 1株あたりの年間配当金 ÷ 株価 × 100(%)
例えば、株価1,000円で年間配当金が20円の株なら、配当利回りは2%です。配当利回りが高いほど、投資額に対して多くの配当金がもらえることになります。
6. 出来高(できだか)
出来高とは、ある期間(例えば1日)に売買が成立した株式の総数のことです。出来高が多いほど、その銘柄が活発に取引されており、多くの投資家から注目されていることを示します。
株価が大きく変動する際には、出来高も急増する傾向があります。
7. 板情報(いたじょうほう)
板情報とは、現在の株価で、「いくらで買いたい(買い注文)」という人と「いくらで売りたい(売り注文)」という人が、それぞれどれくらいいるかを示す情報です。証券会社の取引ツールなどで見ることができます。
板情報を見ることで、その銘柄の需給状況や、今後の株価の動きを予測する手がかりになります。
8. 成行注文(なりゆきちゅうもん)
成行注文とは、値段を指定せず、「今すぐ買いたい(売りたい)」という注文方法です。市場に出ている最も有利な価格で取引が成立します。
すぐに取引が成立するというメリットがありますが、相場が急変している時などは、予想外の価格で成立してしまうリスクもあります。
9. 指値注文(さしねちゅうもん)
指値注文とは、「〇〇円になったら買いたい(売りたい)」と、値段を指定する注文方法です。希望の価格で取引できるというメリットがあります。
ただし、指定した価格に株価が到達しないと取引が成立しないため、取引の機会を逃してしまう可能性もあります。
10. 損切り(そんぎり)
損切りとは、購入した株の価格が下がり、含み損が出ている銘柄を、損失がさらに拡大する前に売却し、損失を確定させることです。
「損はしたくない」という気持ちから、損切りをためらってしまう投資家は多いですが、損失を最小限に抑えるための重要な戦略です。事前に「〇〇%下がったら損切りする」といったルールを決めておくことが大切です。
まとめ
株取引の専門用語は、最初は難しく感じるかもしれませんが、一つずつ意味を理解していくことで、ニュースや企業の情報をより深く読み解けるようになります。
今回紹介した10個の用語は、株取引の基本中の基本です。まずはこれらをしっかり覚えて、自信を持って株取引に臨んでみてください。
用語の意味が分かると、株取引がもっと楽しく、そして賢くできるようになるはずです!
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